健康瓦版 Vol.39

2021.07.06

2020年10月11日(日)「中医薬の日」記念事業として

「健康長寿のために今わたしたちにできること」が日本中医薬研究会主催、後援として

神奈川県、世界中医薬学会連合会、イスクラ産業(株)でYou  Tubu  Live配信されました。主題講演に黒岩祐次神奈川県知事の「コロナ対策と未病」をいただきました。

私なりに纏めてみました。

 

知事と中医学との出会いは80歳のお父様が肝臓がんで余命2ヶ月という時に、中医師に出会い、お父様の全身の状態を診た後「助かるかどうかは判らない。中医学の哲学を理解して欲しい。その覚悟がありますか。」と、「治未病」の字を書きながら、病気になってから治すのではなく、未病のうちに治すこと。ナガイモを蒸して食べなさい(山芋=山薬)薬食同源です。どんな効果があるかというと「有胃気即生」食べる力があれば生きられる

補気、気を補う「氣」と米の入った字。食べることで気を高める。未病を治してぎりぎりまで生きらす。<詳しいことは黒岩祐次著「末期がんと漢方~東西医療の融合 父に起きた軌跡~」をお読みください>

漢方と西洋医学をどう結びつけるか。エビデンス(効くという証拠)が漢方では取り辛い。

化学物質は成分が均一だが、生薬は均一ではない。また、一人ひとりに合わせて、「証」で処方してタイプによって違うことをする。中医師の経験や勘でやるのでエビデンスが取れない。しかし、これは西洋医学的に取れないというだけで、ビッグデーター解析機なら、漢方エビデンスが取れて解析できるのではないか。

 

10年前に知事になったときに「東西医療の融合」を掲げた。「健康か病気」と分けるのではなく「健康ー未病ー病気」この「未病」の部分をアメリカで講演したときに英語でも「MIBYO」を掲げた。ヘルスケアーニューフロンティアの推進、食事(医食同源、栄養)・運動(睡眠、身体運動、ロコモ予防)・社会参加(社会と繋がっている感覚がとても重要、誰かの役に立っていること)を国際的に進めている。感染症は健康から病気になって医者に治してくださいといく。未病指標で今自分がどこにいるかがわかるようなマイ未病カルテの普及も図っている。ウィズコロナ、アフターコロナをどう生きていくか、自分のことを自分で知って、自分でアクションすること、「いのちかがやく」こと「「生命」では硬いので「いのち」にされたとのことです。

 

パネルデイスカッションでは平馬直樹日本中医学学会会長から「中医学は医学でもあり哲学でもある、薬に頼るのではなく自分で出来ることがある」ということから始まり「伝染病は人類の脅威」で平安時代は天然痘、江戸時代初期は梅毒、江戸末期はコレラや天然痘、

 

また中国の人口崩壊が前漢末期6千万人が紀元57年2100万人、紀元221年(三国時代)1400万人に戦乱、飢饉、自然災害、疫病などで人口減。「大兵之後、以有大疫」中国の医学は感染症との闘いの中で発展してきた。

 

武漢での対応では4900名の中医スタッフが派遣され、軽症患者には中医薬、中・重症患者には中西医療で90%に中成薬使用。一定の指針で治療にあたり、564人の患者の重症化はゼロ。医療スタッフの感染もゼロ。どの段階でも中医治療が介入できて重症化させない、生き延びること、回復期に後遺症の治療と体力の回復に。マスク、手洗い、消毒、三密を避ける、そして漢方薬で予防を推奨。

 

中医学の有用な病気には、体質として、高血圧、糖尿病、アレルギーや慢性で治りにくい腎臓病、肝炎、リュウマチ。体質の弱点から、胃腸が弱い、風邪を引き易い、癌などの手術後、対病後の体調不良の回復、老化による衰えにブレーキをかけていける。現代医学の中に活用していければよい。

 

 

陳志清 イスクラ産業(株)副社長より

中医学、漢方による未病対策

慢性に効いて、急性には効かないというイメージがあったが、効くことが証明されている。

一般的に実践できる知恵の紹介

①邪気(ウィルス、ばい菌など)を避けること

三密を避けてマスク、手洗い、消毒の励行、気候の変化に応じて服の増減、飲食の管理(胃の気を守る)特に生もの、冷たいものに要注意。

 

②正気(免疫力)を高めること:大事なキーワードは血行と中庸

血行=血液循環、血行が悪いと免疫力低下し病気の罹患率が上がり回復が難しくなる

「瘀血は万病の素」

中庸=バランス、自然の摂理に従い心身ともにバランスを保つこと、極端に偏らないこと。

中医学は「未病先防」「未病改善」を基本としている。メリハリをつけながら体の中の気が乱れないようにする。「百病は気から」喜怒哀楽も度が過ぎると病気の原因になる。

舌は苗といって心臓・血管が沢山あり循環、苔は胃の気を反映している。

 

 

「高新文化教室で漢方講座再開」

新型コロナ感染症の影響でしばらく休講が続いていましたが、やっと再開できました。

手始めとして「体験講座」として11月3日文化の日に午前10時からと午後2時からの二部出来ました。合計14名の熱心な生徒さんの前でオンステージ講義が出来てうれしかった。