k+vol.11

2017.06.10

男性不妊①

ご夫婦でのご相談が増えてきました。
不妊は女性だけに問題があるように思われがちですが男性にも原因があるものが48%だとされています。

中医学では人はと共に成長して、腎と共に衰えると考えます。
男は24歳で腎気旺盛、32歳で筋骨が完成し最も充実した体になり、40歳頃から腎気が衰え始めるとされて男性力のピークを迎えます。

この変化をもたらすものが腎の強さなのです。
の働きの源が腎精で精子や卵子もこの腎精に含まれます。

腎精の充実=人生の充実でもあり妊娠力に影響を与えるものです。
妊娠する為の男性の条件は、正常な性機能を持つこと、元気な精子があることといえます。
精液検査での精子の運動率・直進率・奇形率・数の減少を漢方では腎虚と捉えて腎の力を強めることを考えて取組ます。

血行不良の場合は、血液循環を良くする活血薬で精子が活発に活動するサポートをします。
仕事がハード、残業が多い・食欲不振・疲れが残るという状態は気虚で、精子も元気なし。
補気の薬でやる気を応援します。

ストレスはホルモン分泌を乱して怒りっぽい・イライラ・不眠や不安感・下痢と便秘の繰り返し等では性欲低下にも。
気の巡りを良くする疎肝理気で心身ともにリラックスさせましょう。

肥満・お酒や甘い物、脂物が大好きなメタボの人は血の巡りが悪く造精子機能・勃起機能が低下しEDの原因を指摘されます。
活血化痰薬で機能を改善しましょう。

精液検査の結果だけですぐ人工授精・体外受精を判断するのではなく性機能低下に漢方の知恵で男性力アップ
生殖機能が高まればどんな妊娠にとっても良い策になるでしょう。
女性の体への負担軽減にもなれば嬉しいことです。