k+vol.13
2017.06.10
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を中国漢方では、どの様に対応をしているでしょうか。
異常なLH(黄体化ホルモン)分泌で、FSH(卵胞刺激ホルモン)よりも高い数値になり
→卵巣でのアンドロゲン産生上昇
→卵胞の発育が2~9mmで停止、卵巣被膜肥厚して、被膜下に小卵胞が10個以上連なる(ネックレスサイン)
→月経不順や無月経になります。
中医学では、古典的に体質的に体内に余分な水分や脂肪がたまった痰湿が阻害(痰阻)していると捉えていました。
近年、血行不良の血の見方が加わり痰阻痰血で卵巣膜が硬くなった状態と捉えています。
活血化瘀薬と周期調節法を組み合わせて対応を考えます。
排卵障害・月経異常以外の病態として、毛深い・ニキビ・便秘・肥満(日本人は細身の方も多い)男性ホルモン過剰・インスリン値が高い・黄体ホルモンの乱れなどがみられます。
不妊や流産を招く代謝機能の乱れる病態であり、その部位が卵巣と子宮にあって、卵巣が大きく腫れる、子宮の発育が妨げられて小さくなるという特徴があげられています。
このことからPCOSは不妊に限らず婦人科代謝病として女性の一生に影響を与えるといえるようです。
漢方の目的は、月経周期の排卵率が向上して流産・閉経・不妊等の原因改善を目指すことだと思います。
中医学弁証は「腎虚・瘀血・痰阻」と考えて治療法則に「補腎・活血・袪痰」を基本に薬を選び、良質な卵を排卵するようサポートをします。
排卵までに時間がかかってもあせらずに体づくりができていけばタイミングが合えば自然妊娠も十分可能であろうかと思われます。
西洋医学と合わせて中医学の知恵も併用してあきらめず、早めの取り組みをしませんか。
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