k+vol.14
2017.06.10
子宮は筋組織でできていますが、そこから発生する良性腫瘍が子宮筋腫です。
エストロゲン依存性疾患であり婦人科疾患の中で最も多く三十~四十歳の女性に好発して貧血・過多月経・不正性器出血・月経困難症・下腹部痛・腰痛などの症状が見られます。
子宮内膜の直下に発生する粘膜下筋腫は着床障害や流産になりやすく最も症状が強いです。
筋層内筋腫は最も多く多発しやすく子宮内腔を変形させるような大きさになると妊娠前に摘出手術を考えます(一般的に5cm以上)
中医学では血の巡りが悪い瘀血を考えていて周期調節法と活血化瘀で取り組みます。
また瘀血になる原因がストレスによる気滞(気の運行が悪くなった状態)とか痰湿(余分な水分が貯まった状態)など様々です。
瘀血体質に着眼して体質改善を図ります。
受精卵を着床させるためにはフワフワ布団が必要です。
筋腫に血液が取られて煎餅布団やうまく着床しても子宮内腔がデコボコ変形では胎児の発育を邪魔する可能性もあります。
西洋医学では月経を止めて筋腫を小さくするホルモン療法や筋腫だけ摘出する外科的療法がありますが、切迫した状況でなければ漢方療法で、瘀血・気滞・痰湿を除く体質改善に取り組まれては如何でしょうか。
子宮筋腫のできにくい体を目指し、筋腫の増大の速度をスローにする可能性もあり、できてしまった筋腫が小さくなることもあります。
ホルモンバランスの不調によって起こるということで周期調節法を取り入れてホルモンバランスを整えるという選択肢も考えてみませんか。
手術をする前後から周期調整法に取り組んで産まれた!と嬉しい声も届きました。