男性の更年期障害
2019.04.03
男性ホルモン(テストステロン)が加齢により減少していくことにより、身体症状や精神・心理症状が現れやすくなります。不快な症状としては、
肉体的、精神的に健康状態の低下を感じる
頭痛、頭重、肩こり
突然汗をかく、緊張していないのにのぼせる
疲労倦怠感
寝つけない、しばしば目が覚める、早く目が覚める、睡眠不足
些細なことですぐカッとなる
やる気がでない
集中できない
イライラする
憂鬱気味で、落ち込む
気分の浮き沈みあり
精力減退、勃起障害
燃え尽き感、どん底状態にあると感じる
古代中国の医学書「霊枢」天年篇に十歳刻みの身体の変化の記述があります。
<30歳>
五臓が非常に安定し、筋肉強壮、血脈に気血が充満する年代です。生理活動が安定した活動をしている時期で元気がピークに達した頃です。
<40歳>
五臓六腑、経絡、血脈が充満しているが、やや下降し始める。しわやシミ、白髪が出始めて、すぐに座りたがるようになってきて体力の衰えを少し感じ始めます。早い人ではプレ更年期の症状が出始めます。
<50歳>
肝気が衰え始めて、胆汁の分泌が減ってきて、目の症状が感じ出して視力が悪くなる。そろそろ老眼鏡の必要な人も出てきます。男女ともに、これらの時期が「更年期」で、英語では「厄年」というらしいですが、必ず通る道で、老年期の手前でもあります。
<60歳>
心気が衰え始めて、人生に希望を失って悲観的になりがち。血気の運行も滑らかさを欠いていくので、憂うつになり、臥せているのを好むようになります。すぐ横になりたがります。この時期はもう老年期に入ったといえるかもしれません。
また、「黄帝内経」の「素問・上古天真論」では女は7歳、男は8歳刻みで身体の変化が記されていて、こちらは主に生殖能力についての表現です。
男性
<40歳>になると、だんだん腎気が衰え始めて、髪の毛が薄くなり、同時に歯が悪くなってきます。
<48歳>になると、陽気の巡りが悪くなってきて、充分に顔面を営養しなくなるので、顔に皺がよってきて、髪には白いものが混ざってゴマ塩頭になっていきます。
<56歳>になると、肝気がますます衰えて、筋の伸び縮みが出来にくくなり、生殖能力も欠乏して、腎に貯えてある精気が少なくなり身体全体の衰えを感じ始めます。
<64歳>になると、歯も髪の毛も抜けて生えてきません。「腎」という臓は、体液を司っている器官で、五臓六腑の活動の源である「精気」を貯えていて、必要な時に出しています。五臓の働きが盛んな時は、その精気を全身にめぐらせて、すべての器官の働きを支えていましたが、五臓の働きが衰微しているので、筋も骨もだらけて、生殖能力も尽き果ててしまう。髪の毛は白くなり、身体は不自由に也、歩き方もヨロヨロする。と記されています。
加齢による自然な体の変化を、病気と思ったりします。漢方で心身の快適な状態を取り戻しましょう。相談予約をされて、ご来店下さい。きっと解決策があります。