自己と非自己(異物)とを区別し、異物を排除または自己に害をなすと判断したらそれを攻撃する身体の防衛反応です。身体を守るガードマンといえるかもしれません。
病気から身体を守ってくれるガードマン、泥棒が入ってこないように守る番犬・門番ともいえますが、正常に機能すれば、泥棒・病気が入ってこないように働いてくれるのですが、どうしたことか逆に身体を壊してしまうことが起きてしまいます。
アレルギー反応・拒絶反応としてでてきます。
免疫力は、その人に丁度ボッチリが良いわけで、強ければ強いほど良いかと言うと、そういうわけではないようです。火事になったとき、消火器で対応できるボヤに化学消火器で消防自動車が数十台出動して消火に当たりますか?激しい免疫反応は身体を壊してしまいます。
*中医学が考える病気が起こる原因とは…
中医学では生命活動を維持するエネルギーを「気」といい、その中でも身体を守る、病気に対する働きを「正気」と呼んでいます。
その反対に身体を襲って病気にしてしまうものを「邪気」と呼びます。
病気になる原因として、「正気」の不足=抵抗力・防衛力の低下なのか、「邪気」=病原菌などが強すぎて、発生するのかを見極めることが必要です。
「正気」の中でも病気から身体を守る働きの「気」を「衛気」といい、「邪気」と戦い病気と闘い、早く治すことができます。その根源は中医学では「腎」にあると捉えています。
「腎」には「腎精(じんせい)」があり私はじんせい=「人生」と語呂合わせでよく使わせてもらっています。
現代医学の腎臓という臓器だけでなく、副腎・骨・骨髄・胸腺・脳下垂体・脳髄や生殖器官などの働きまで幅広く含まれて、免疫細胞と密接な関係があると思われます。成長、発育、生殖能力、老化現象などに関与しています。
足腰がだるい、骨が弱い、躓きやすい、精力減退、夜間頻尿、物忘れなどの症状などに「腎」の働きを強化する「補腎薬」で「腎精」を補う必要があります。この「腎精」が「衛気」の材料になると考えて、過労や高齢で体力低下によって「腎精不足」が起こると「衛気」も不足すると考えるのです。
*生薬・中医薬を取り入れて、免疫力アップを目指しましょう
補気薬(ほきやく)とは:
「気」を補う生薬のことをいいます。「気」とは身体の働きや運動を支えるエネルギー源で、飛んだり跳ねたり動かしたりすることや、身体を温めたり、抵抗力、免疫力に関係する物質と考えています。
補気の王様が朝鮮人参で、女王様が黄耆(おうぎ)とよく言われます。
補血薬(ほけつやく)とは:
「血」を補う生薬です。血液は全身に栄養や熱エネルギー、免疫物質を運び、老廃物を回収する働きがあります。
補血には血液を補うだけでなく良い血管を作るという機能まで考えています。婦人科系統の漢方薬の材料に含まれています。
当帰(とうき)・阿膠(あきょう)・地黄(じおう)
補陽薬(ほようやく)とは:
「陽気」とは身体を温めるエネルギーのことで「腎」から生み出されると考えています。体が温まることで、活発に生理機能が働いて、生命力・防衛力・抵抗力をたかめるということです。動物生薬が植物性生薬よりも補陽の力が強いです。
鹿茸(ろくじょう)・冬虫夏草(とうちゅうかそう)
補陰薬(ほいんやく)とは:
身体を潤す働きがあります。身体に潤いが不足して、或いは発熱などで水分消耗して身体の中が乾燥して体力や免疫力が低下することがあります。
五味子(ごみし)・麦門冬(ばくもんどう)
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